カーポートからの雨漏り!対策やメンテナンス方法について解説
2024/09/05
カーポートが設置してあるのに、雨で濡れてしまう状況を改善したいとお思いではないですか?
カーポートからの雨漏りというと、屋根の破損が主な原因ですが、屋根が破損していない場合でも、愛車が濡れたり、車の乗り降りの際に濡れてしまうことがあります。
この記事では、カーポートがあるのに雨漏りしてしまう原因と対策、メンテナンス方法について紹介します。
カーポートの役割
カーポートは、大切な愛車が直射日光や雨を常時浴びて劣化が早まることを防止するためだけでなく、雨の日に乗り降りする際に濡れないようにする目的でも設置していると思います。
ところが、カーポートがあるのに雨漏りが発生して、濡れてしまうのでは、カーポートを設置した意味がなくなってしまいます。
カーポートからの雨漏りはどのような原因によって生じるのでしょうか。
カーポートからの雨漏りの原因
カーポートからの雨漏りの原因としては主に次の5つが挙げられます。
- カーポートの屋根の破損
- カーポートの雨樋(あまどい)の詰まり
- コーキングの劣化
- 結露
- 水の逆流
それぞれ見ていきましょう。
カーポートの屋根の破損
誰でもわかるカーポートからの雨漏り原因です。
カーポートの屋根材がポリカーボネートならば、一目見渡せば、破損している箇所にすぐに気づくと思います。
ポリカーボネート製の場合、破損した屋根そのものを補修することは難しいため、破損した部分を交換する形で修理するしかありません。
カーポートの屋根材が、アルミや鉄板(折板)などの金属で作られている場合も、破損している部分を交換する形で修理するのが最も確実ですが、状態が良ければ、防水テープの貼り付けや錆止め塗料の塗装などにより、対応できることもあります。
しかし、破損部分の交換以外の修理方法は、基本的に、応急措置に過ぎません。いずれ再発する可能性が高いため、交換がおすすめです。
カーポートの雨樋(あまどい)の詰まり
カーポートの雨樋(あまどい)は何のために付けられているのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
カーポートに雨樋が付いていなかった場合、カーポートの屋根にかかった雨は傾斜に沿ってそのまま流れ落ちます。
カーポートは約2メートルの高さがありますから、その高さから勢いよく流れ落ちた雨水は地面に当たると跳ねます。すると、跳ねた雨水が愛車のボディに勢いよくかかってしまいます。人が乗り降りするときも、その水はねを浴びてしまいますし、カーポートの下を通るときに、カーポートの屋根からまとまった雨水を勢いよく浴びてしまうことになります。
こうした事態を防ぐために、カーポートの屋根の隅に雨樋が設けられ、カーポートの屋根にかかった雨水をまとめて、静かに地面に流しているわけです。
この雨樋に枯れ葉やゴミなどが大量に詰まって、雨水が流れなくなると、水はねが発生し、雨漏りと同様の状況になってしまいます。
雨樋の詰まりは、雨樋を掃除して、ゴミを取り除くことが唯一の対策です。
脚立と水ホースがあれば、雨樋の掃除は簡単にできますし、よほど大きな異物が引っかかっているのでない限り、元通りの状態に戻すことができます。
また、雨樋が詰まることを防止するために、落ち葉除けネットを雨樋の中に設置することも有効な対策になります。
コーキングの劣化・施工忘れ
カーポートが、アルミや鉄板(折板)などの金属屋根で作られている場合、屋根のつなぎ目には、コーキングが施されていることがあります。コーキングはカーポートの屋根のつなぎ目から雨水が染み込むことを防いでいますが、金属屋根よりも耐用年数が短いため、数年も経てば劣化して、雨水を止める機能が失われて、雨漏りの原因となってしまいます。
この場合は、再度コーキングを打ち直すことで雨漏りを止めます。
また、カーポートをDIYで施工した場合、コーキングを打つべきだったのに、打っていないこともあります。
メーカー組立説明書には、コーキングを打つべき場所が指定されているため、その部分のコーキングを忘れていると、雨水が染み込んでしまいます。
ポリカーボネートの屋根も骨組みとの境目には、ゴムパッキンが設けられていますが、ゴムパッキンが経年劣化してしまうと、雨水が染み込んで雨漏りの原因となってしまいます。
カーポート屋根の結露
カーポートの屋根が結露した場合、その水分が滴り落ちることで、雨漏りと同じような状況が生じてしまいます。
特に、金属屋根の折板カーポートを用いている場合、折板カーポートが結露したうえで、V字状の先端部分に水滴が集まり、ポタポタと落ちる状態になることがあります。
このような場合、折板カーポートの裏側にペフと呼ばれるポリオレフィンフォームでできたシート状の断熱材を取り付けることで、水滴が滴ることを防止することもできます。
ただ、ペフは、劣化しやすく、5年から10年程度でボロボロの状態になって剥がれてきます。折板カーポート自体の耐久性は20年以上と言われていますから、かなり早い段階での劣化になります。
この場合、ペフだけを貼り直すことはできず、屋根全体を交換するしかありません。既存の折板を残したい場合は、ペフを剥がして、そのまま使うか、代わりに結露防止材を吹き付ける方法が考えられます。
水の逆流
カーポートにおける水の逆流は、折板カーポートで起きやすい現象です。折板カーポートは、一見すると、明確な傾斜がないように見えますが、雨樋が設置してある方向に雨水が流れるように傾斜が設けられています。
ところが、大雨が降った上に強風が発生していると、雨水が雨樋が設置してある方向に流れずに、逆流して、雨樋がない方向に流れてしまうことがあります。
この場合、大量の水はねが発生し、愛車が濡れてしまいますし、車の乗り降りをするときやカーポートの下を通るときに、大量の雨水を浴びてしまいます。
これを防ぐために、雨樋のない方向に、水止め面戸を設置するのも有効です。
カーポートの雨漏り修理で火災保険は使えるのか?
火災保険は、建物が火災の被害を受けたときだけでなく、風災、雪災、水災などの自然災害を受けた場合にも利用できます。
では、カーポートは火災保険により保障される建物と言えるのかですが、火災保険の「建物」には、「門、塀、垣」などが含まれていることがほとんどです。
そのため、カーポートの雨漏りが、火災のほか、風災、雪災、水災などの自然災害によって破損したことが原因で生じるようになった場合は、カーポートの雨漏り修理に火災保険を利用できる可能性があります。
▷関連記事:雨漏り修理で火災保険が適用される条件と申請方法について詳しく解説
カーポートが壊れてしまう自然災害とは
カーポートが壊れてしまう自然災害の例としては、台風、雹災、雪災が挙げられます。
台風は、カーポートが壊れてしまう自然災害の代表例です。
メーカーのカーポートは、それなりの耐風性を備えており、普通の台風が直撃したくらいでは壊れません。ただ、近年では、台風による災害が激甚化しているため、カーポートが破損することもあります。
例えば、強風だけでは壊れなくても、物が飛来してポリカーボネートの屋根に激突してしまうと、割れてしまうこともあります。
雹災でもカーポートが被害を受けることがあります。
雹とは氷の塊のようなものが雨のように落ちてくる自然災害ですが、特大の雹が降ると瓦屋根さえも割ってしまうこともあります。
そのような雹がポリカーボネートの屋根に激突すると、簡単に割れてしまうため、カーポートが大変な被害を受けてしまいます。
雪災は雪の重みにより、カーポートがつぶれるケースが考えられます。
メーカーのカーポートは、それなりの雪の重みには耐えられるようにできていますし、雪国仕様の商品もあります。
しかし、メーカーの保障する耐積雪量を超える雪が降ってしまうと、カーポートがつぶれることもあります。
カーポートの被害額が20万円以上の場合のみ火災保険が使える
カーポートが壊れてしまう自然災害の多くは、上記で紹介した「風災・雹災・雪災」です。
風災・雹災・雪災によって、建物が被害を受けた場合も火災保険が使えますが、火災保険によっては、免責金額が設定されていることがあります。
例えば、免責金額が20万円に設定されている場合は、カーポートの補修をした結果、20万円以内に収まった場合は、火災保険が下りません。
一方、21万円かかった場合は、21万円全額の保険金が下りる仕組みになっています。
そのため、風災・雹災・雪災の被害を受けたのがカーポートだけの場合は、火災保険を使えないことも多いです。
カーポートの雨漏り修理はDIYでできるのか?
カーポートの雨漏り修理を行うためには、カーポートの構造を理解している必要があります。メーカー組立説明書を読んで、どの様にして作られているのか理解できる方でしたら、DIYで雨漏り修理を行うこともできます。
しかし、カーポートの作りが分からない方が見よう見まねで補修しようとすると、骨組みをダメにしてしまったりして、余計に壊してしまうこともあります。
その結果、例えば、ポリカーボネートの板さえ交換すればよかったものが骨組みも壊してしまい、結局、カーポートすべてを交換しなければならなくなることもあります。
そのようなリスクを避けるためには、専門の業者に雨漏り修理を依頼してください。
カーポートの雨漏りの原因が雨樋の場合は、雨樋を掃除するだけで解決することも多いです。
雨樋の掃除方法は、メーカーの説明書やホームページに掲載されているので、その説明に従って、掃除してください。
ただ、竪樋に大きな異物が挟まっていて、取れなくなっているような場合は、無理やり取り除こうとすると、雨樋や竪樋を壊してしまうこともあるため、専門の業者に雨漏り修理を依頼したほうが確実です。
東大阪市でのカーポートの雨漏り修理は雨もり屋へご依頼ください
雨もり屋は、東大阪市を主な営業地域とし、地域密着で雨漏り修理を行っており、これまで1,000件以上の雨漏り解決実績があります。職人直営店なので、中間マージンや余分な経費をいただいておらず、本当に雨漏り修理に必要な費用のみで工事させていただいております。
カーポートの雨漏り修理にも対応しております。
カーポートの雨漏り修理は、カーポートを組み立てた業者に依頼しなければならないのではないかとお思いかもしれませんが、雨もり屋の職人も、様々なカーポートの仕組みを理解しており、どのような修理を行えば雨漏りを止められるのか熟知しています。
雨漏り修理のことなら、どのようなカーポートや建物でも対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
雨もり屋は、どんなに小さなご依頼でも丁寧に対応させていただいております。
東大阪市近辺でのご依頼でしたら、ご相談いただけは、すぐに駆け付けて、雨漏りの状況を確認させていただき、必要な工事を提案いたします。