台風などの暴風雨時に窓周辺が水浸しになる場合は、窓枠が原因で雨漏りが発生している可能性があります。窓枠が原因の雨漏りを修理するにはどうしたらいいのか。どこを点検すればいいのかについて解説します。

窓枠・サッシが雨漏りの原因となる理由

雨漏りと言うと屋根からというイメージがあるかもしれませんが、窓枠・サッシも雨漏りの原因となりやすい箇所です。
なぜなら、窓枠・サッシと外壁の間には、隙間があるためです。その隙間には、シーリングが打ち込まれていて、雨水が染み込むことを防いでいますが、シーリング材が劣化すると、雨水が染み込みやすくなって、雨漏りの原因となってしまいます。

窓枠・サッシ周辺の構造

窓枠・サッシは、雨漏りの原因となりやすいことは、建築関係者なら誰でも知っていることです。そのため、新築時から窓枠・サッシ周りは、防水対策を徹底しています。

まず、サッシを埋め込むための開口部を設けたら、開口部下部には先張り防水シートが貼り付けられます。サッシ周りから雨水が入ることを想定し、外壁内部の構造に雨水が染み込むことを防ぐことが目的です。
サッシ枠が埋め込まれたら、その四方に防水テープが施工されます。この防水テープは、サッシと外壁の隙間から雨水が入ったとしても、外壁内部まで染み込むことを防ぐ最後の防波堤になります。
その上に、外壁全体を覆う透湿防水シートが張り巡らされています。もちろん、サッシ枠の周囲も完全に塞がれるように施工されています。
透湿防水シートの上に通気用の胴縁が施工されて、サイディング等の外壁が張られることになります。
そして、外壁とサッシ周りの隙間にシーリング材が打ち込まれます。

外壁とサッシ周りは、完全にくっつけることはできず、必ず隙間が必要になります。
サッシは太陽熱で熱せられるとわずかに膨張するため、外壁と完全にくっつけると、外壁を押す形になりひび割れが生じてしまうためです。
また、地震などで建物が揺れた場合も、固いサッシ枠と柔らかい外壁材がこすれ合う形になると、外壁材がひび割れしてしまいます。
こうしたことを防ぐためにあえて、外壁とサッシ周りには隙間が設けられ、ゴム状のシーリング材を打ち込んで、直接触れ合わないようにするとともに、防水性能を持たせているわけです。

▷雨漏り修理や補修、対策に使用されるコーキングについて

シーリング材の寿命は5年~10年程度

サッシや外壁材は10年〜20年超といった比較的長い期間、性能を維持できますし、再塗装により、更に寿命を伸ばすことも可能です。
しかし、その隙間のシーリング材は、それほど長い寿命を維持することはできません。
一般的には、5年〜10年程度で寿命となることが多いです。

寿命がきたシーリング材の見極め方

シーリング材が寿命を迎えつつあるかどうかは一般の方でも目視することができます。シーリング材の代表的な劣化症状を確認しましょう。

剥離が生じている

サッシや外壁材とシーリング材の間に隙間が生じている場合です。
地震などでサッシや外壁材がわずかでも動いた際にシーリング材が剥がれてしまった可能性があります。
また、シーリング材を打つときは、先に接着剤の役割を果たすプライマーを塗りますが、この工程で塗りムラがあったために、よく塗れていない箇所のシーリング材が剥がれた可能性もあります。
いずれにしても隙間が生じている場合は、雨水が染み込みやすくなりますから、シーリング材の打ち替え工事が必要です。

シーリング材が破断している

シーリング材は、直射日光や紫外線を浴び続けることで、劣化します。施工したてのシーリング材はゴムのように柔らかいですが、劣化が進行するとこの柔らかさが失われて、固くなり、最後には、ひび割れが生じるようになります。
ひび割れ程度であれば、まだ防水性能は失われていませんが、亀裂が入り破断するような状態になっていると、その隙間から雨水が染み込みやすくなります。

 シーリング材が欠落している

シーリング材の劣化がさらに進み、シーリング材がぼろぼろになって剥がれているような状態です。サッシと外壁材の間に完全に隙間が生じた状態になり、相当量の雨水が内部に入り込んでしまいます。

シーリング材の打ち替え工事により雨漏りを止める

上記で紹介したようなシーリング材の劣化が確認できた場合は、シーリング材の打ち替え工事を行うことで、雨漏りを止められることがあります。

シーリング材の打ち替え工事の工程は次のとおりです。

✅既存のシーリングの撤去
✅シーリング用マスキングテープで養生する
✅隙間にプライマーを塗布する
✅シーリング材を充填する
✅シーリング材をならす
✅養生テープを剥がす

シーリング材の寿命は5年〜10年程度のものが一般的ですが、最近では、耐久性の高いシーリング材も出ています。
もちろん、平均的なシーリング材に比べると価格は高めになりますが、メンテナンスの頻度を少なくしたい場合は、検討してみてください。

窓枠・サッシのシーリング劣化以外の雨漏り原因

窓枠・サッシまわりで雨漏りが発生する原因は、シーリングの劣化以外にもあります。

 窓枠・サッシの歪みや劣化

窓枠・サッシは常時、直射日光に熱せられていますし、窓枠廻りの木材の収縮作用により、歪みが生じることがあります。
また、地震により衝撃を受けたり、不同沈下と呼ばれる地盤の偏りが生じたことが原因で、窓枠・サッシに歪みが生じることもあります。窓枠・サッシが歪むと、シーリングが剥がれて隙間が生じてしまうこともあるので雨漏りの原因になります。
窓枠・サッシの歪みや劣化がひどい場合は、窓枠・サッシ自体の交換も必要になります。

窓枠・サッシ周りの外壁のひび割れ

窓枠・サッシ周りの外壁はひび割れが発生しやすい特徴があります。
特に、モルタル外壁は、もともとひび割れが発生しやすいですが、窓枠・サッシ周りは開口部で構造的に弱く、また、固い窓枠・サッシと柔らかいモルタル外壁が地震などでこすれ合うと、モルタル外壁にひびが入ってしまうことがあります。
そのひび割れが窓枠・サッシとつながる形で生じていると、ひび割れから入った雨水が窓枠・サッシを伝って室内にしみ込み、雨漏りとなることがあります。

窓枠・サッシ周りの外壁のひび割れが雨漏りの原因の場合は、そのひび割れにシーリング材を充填する等の補修工事が必要です。

窓の上部の換気扇や配管に不具合がある

窓の上部にある換気扇やエアコンなどの配管に不具合があるために、そこから雨水がしみ込み、窓枠・サッシ周りで室内に流れている可能性もあります。
例えば、換気扇のフードが外れかかっている場合、外壁内部に雨水が入り込んでしまいますし、屋外側のエアコン配管カバーがしっかり取り付けられていないと、雨水が掛かって外壁内部にしみ込んで、窓枠・サッシ廻りでの雨漏りとなります。

このような場合は、換気扇のフードや配管カバーの交換や取付工事のやり直しが必要です。

窓枠・サッシから雨漏りの応急措置でやってはいけないこと

窓枠・サッシから雨漏りが発生している場合は、上記までに説明したような原因により雨漏りが生じているわけですが、このような場合、応急措置としてやってはいけないこともあります。

例えば、雨が、室内側の窓枠・サッシ枠の隙間からしみ込んでいることが確認できた場合、その隙間にシーリング材や防水テープを張り付ければいいのではないかと考えるかもしれませんが、これは絶対にやめてください。
窓枠・サッシ枠の隙間から雨水が入り込んでしまえば、外壁内部のほかの場所に雨水が流れることはありません。ところが、そこを塞いでしまうと、雨水が窓枠・サッシ枠から横に流れて、下の土台などに滴るようになり、建物の構造を腐らせてしまう原因となります。

また、窓枠・サッシからの雨漏りは、多くの場合、台風などの横殴り大雨の時だけ生じると思います。
それなら、特に雨漏り補修はしなくてよいと様子見することも避けましょう。
窓枠・サッシからの雨漏りが頻繁に生じるようになると、外壁内部でカビを発生させる原因となりますし、柱、梁、土台といった、建物を支える構造部分を腐らせてしまい、耐震性を著しく低下させてしまうことになります。

窓枠・サッシからの雨漏りは、天井からの雨漏り以上に建物に深刻な被害を生じさせてしまうため、早期の雨漏り補修が必要になります。

まとめ 東大阪市での窓枠・サッシからの雨漏り修理は雨もり屋へご依頼ください

雨もり屋は、東大阪市を主な営業地域とし、地域密着で雨漏り修理を行っている職人直営店で、これまで、1000件以上の雨漏り修理を行ってきました。中間マージンや余分な経費を省略でき、本当に雨漏り修理に必要な費用のみで工事できるので、好評をいただいております。

窓枠・サッシからの雨漏りにお悩みの方は、すぐに雨もり屋へご相談ください。
屋根からの雨漏りじゃないから、修理業者に依頼する必要はないだろうと、後回しにしないでください。
窓枠・サッシからの雨漏りは、柱、梁、土台といった重要な構造部分の腐食につながる恐れがあるので迅速な修理が必要です。

雨もり屋は、雨漏りが1か所しかなくても、すぐに駆けつけて、雨漏りの原因を特定し、お客様のお家を守るために必要な工事を提案いたします。

東大阪市での雨漏り修理のことなら、どんな小さなことでも雨もり屋へご相談ください。

〈施工事例〉

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