外壁からの雨漏りはどこから?雨水の侵入場所と対処法について
2024/09/05
雨漏りは屋根が原因と考える方が多いと思います。確かに、雨の日に真っ先に雨水にさらされるのは、屋根ですが、外壁が雨漏りの原因であることも多いです。
雨漏りの発生場所が天井ならば、屋根が原因の可能性が高いですが、壁際や窓枠付近が発生場所になっている場合は、外壁が雨漏りの原因である可能性があります。
この記事では、外壁からの雨漏りが、どのようにして生じるのか。その対処法を紹介します。
外壁が原因による雨漏りのメカニズム
外壁が雨漏りの原因となっている場合、どのようにして雨水が建物内部に浸み込むのでしょうか。
まず、一般的な木造住宅の外壁で通気層工法を採用している場合は、家の壁は次のような構造になっています。
(外側から)
- サイディング
- 胴縁
- 防水シート
- 構造用合板
- 柱、断熱材
- 石膏ボード
- クロス
外壁からの雨水を第一に防ぐのは、サイディングです。サイディング自体は基本的に雨水を通しませんが、サイディングの隙間から雨水が浸み込むことがあります。
雨水がサイディングを通過しても、胴縁が回していれば、サイディングの裏側を流れ落ちるだけでそれ以上内部に進入しません。
台風のように横殴りの雨の場合は、防水シートや構造用合板の部分に雨水がかかってしまいます。それでも、防水シートはもちろん、構造用合板もそれなりの耐水性がありますから、雨水がかかったくらいでは、問題ありません。ただ、サッシ廻りなどはどうしても隙間が生じてしまうため、その隙間から雨水が浸み込むことがあります。
防水シートや構造用合板を通過した雨水は、断熱材により吸収されます。断熱材が雨水を吸っても、少しくらいならば、自然に乾燥するため、ほとんど問題はありません。
雨水が断熱材も通過するほどであれば、断熱材が常時濡れた状態になっている可能性があります。
そして、石膏ボードには、耐水性はありませんので、断熱材が常時濡れた状態ならば、雨ジミとなって、雨漏り発見となるわけです。
外壁が原因の雨漏りの特徴
外壁が原因の雨漏りは、台風の時や強風を伴う雨の日に限られることが多いです。上記のメカニズムで説明した通り、雨漏りが発覚するまで時間がかかります。
家の内部で雨漏りを発見した時は、長い期間に渡り、壁の内部が湿った状態になっていて、柱や梁なども傷み、大変危険な状態になっている可能性があるわけです。
そのため、家の内部で雨漏りを発見する前に、異変に気付くことが大切です。
壁の内部が湿った状態になっている場合は、家の内部が次のような状況になっているはずです。
- 晴天が続いているのに、部屋の内部が湿気ている。または、部屋の内部がかび臭い。
- シロアリや羽アリを見かける。
特に、湿気やカビ臭さを感じる場合は、その部屋の外壁周りをよく見て異変がないか確認することが大切です。
外壁の雨漏り発生場所
外壁からの雨漏りは、サイディングなど外壁周りに雨水の侵入場所があるために生じるものです。よくある雨水の侵入場所とその対処法について紹介します。
外壁の劣化やズレ・浮き・欠け
最近建てた住宅であれば、外壁材は「窯業系サイディング」を用いているのが一般的です。
窯業系サイディングは、セメントを中心に繊維などを混ぜて固め、表面に塗装を施して作られています。セメントは、耐水性がないため、防水性能は、塗装により持たせています。
そのため、塗装が劣化して、セメントが露出している状態になると、雨水がどんどん浸み込んでしまいます。このような状況ならば、窯業系サイディングの張替え工事が必要です。
また、窯業系サイディングはズレたり、浮いたり、欠けたりすることもあります。この場合、隙間やクラックが生じてしまうため、そこから雨漏りが浸み込んでしまいます。
隙間が生じている場合はその部分だけ、サイディングを張り直したり、クラックが小さいものであれば、補修材を埋めることで雨水の侵入を防ぐことができます。
少し古めの住宅だと、外壁にモルタルを用いていることがあります。モルタルは壁全面を覆うため、隙間は生じませんが、経年劣化によりクラックが発生します。
クラックが大きくなると、雨水が浸み込むようになるため、補修材を埋めるなどの対処が必要です。
また、モルタルも防水性はなく、塗装により持たせているため、定期的な塗装が必要です。
外壁シーリング(コーキング)
外壁にサイディングを用いている場合は、サイディング同士の継ぎ目には、シーリングといい、ゴム状のものが埋め込まれています。また、窓サッシ周りの隙間もシーリングが埋め込まれています。
シーリングは、サイディングよりも耐久性が低く劣化しやすいです。劣化するとひび割れ、亀裂、剥がれが生じるため、その隙間から雨水が侵入しやすくなります。
できれば5年、長くても10年に一度は、点検して、ひび割れなどが確認出来たら、シーリングの打ち替え工事を行うべきです。
窓サッシ周りは、特に雨水が侵入しやすい箇所なので、念入りな点検が必要です。
幕板
幕板(まくいた)とは、外壁に装飾として横渡しされている板材のことです。主に1階と2階の境目に設置されていて、外壁の色やデザインを変える場合に納まりをよくするために使われます。
幕板の上部部分は、雨水がたまりやすいため、シーリングが打ち込まれていますが、シーリングが劣化すると、雨水が浸み込むようになります。
定期的なシーリングの打ち替え工事により、雨水の侵入を防ぐことが大切です。
水切り
水切りとは外壁に伝った雨水を受け流す役割を果たす板金で、1階屋根と2階外壁の取り合い部分、外壁と基礎コンクリートの境目、窓サッシの下枠部分に設置されています。
水切りがあることで、外壁を伝った雨水が外側に流れるようになっていますが、水切りが破損したり、錆びてしまうと、雨仕舞の役目を果たさず、外壁を伝った雨水が内部に浸み込みやすくなります。
水切りの破損や錆が生じている場合は、補修工事が必要です。
取り合い
取り合いとは、外壁の部材同士のつなぎ目のことで、代表例が、1階屋根と2階外壁の取り合い部分です。また、ベランダが外壁と一体となっている場合は、ベランダの腰壁と外壁の境目の上部が雨水の浸み込みやすい箇所です。
取り合いも水切り板金やシーリングによって、雨水の侵入を防いでいるため、劣化したら、水切り板金の補修やシーリングの打ち替え工事が必要です。
換気扇フード
換気扇フードも雨水が侵入しやすい箇所です。換気扇フードは外壁にビス止めされているだけですし、その隙間にはシーリングを打ち込んで、雨水の侵入を防いでいます。
ビスが緩んで換気扇フードの上部に隙間が生じている状態になると、その隙間から雨水が浸み込んで雨漏りの原因になります。
厄介なことに、台所周辺はキッチンパネルなどに覆われていて、壁内部に雨水が浸み込んでいることに気付きにくいこともあります。そのため、雨漏りが発覚した時には、壁内部の劣化が相当に進んでしまっていることもあります。
換気扇フードを外から定期的に確認し、ズレていたらすぐに補修工事を行うことが大切です。
外壁の雨漏り修理と同時に行っておきたいこと
外壁からの雨漏りは、時間をかけて進行するために、雨漏り修理だけでなく、外壁の全面的なメンテナンスや壁内部の大工工事の検討も必要です。
外壁の全面的なメンテナンス
外壁の雨漏り修理は、外壁の欠けやクラックを探して、シーリングを打って補修するのが基本なので、補修の跡がどうしても目立ってしまいます。
また、高い場所の補修をするには、足場をかける必要があります。
こうしたことから、外壁の雨漏り修理を行った場合は、纏めて外壁塗装など外壁の全面的なメンテナンスを行った方が、コスト面で有効です。
新築時から10年以上経過している場合は、雨漏り修理に合わせて外壁塗装もご検討ください。
壁内部の大工工事
「外壁が原因による雨漏りのメカニズム」でも紹介したとおり、外壁が原因の雨漏りは発見まで時間がかかるため、既に壁内部が相当に痛んでいる可能性があります。
そのため、外壁部分で雨漏りを止めるだけでなく、壁の大工工事も行う必要があります。具体的には、壁内部の劣化した木材、断熱材、石膏ボードなどを交換し、クロスを張替えるといった工事です。
特に、柱や耐力壁が劣化している場合は、耐震性に影響しますので、放置するのは大変危険です。
まとめ 東大阪市での外壁からの雨漏り修理は雨もり屋へご依頼ください
東大阪市を主な営業地域とし、地域密着で雨漏り修理を行っている雨もり屋は、これまで1,000件以上の雨漏り解決の実績があります。職人直営店なので、中間マージンや余分な経費が掛からず、低価格、適正価格で雨漏り修理を行わせていただいております。
外壁の雨漏り修理実績も豊富にあり、外壁のひび割れ補修、サッシ廻りの雨漏り補修など小さな工事でも丁寧に対応させていただきます。
必要に応じて、壁内部の大工工事、クロスの張替えなどの内装工事も行わせていただいております。
地域密着で対応しているので、ご連絡を頂いたらすぐに、お客様の下へ駆けつけさせていただきます。そして外壁の雨漏り発生場所を確認し、雨漏り修理を行い、お客様の快適な生活環境を取り戻しますお手伝いをさせていただきます。
東大阪市での外壁の雨漏り修理のことなら、どんなことでも雨もり屋へご相談ください。
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